第二章
ヒューゴ編

気持ちを新たにして新章突入だ/フリック

今日でやっとヒューゴ編第二章に入ったぞ。
スタートはカラヤの焼け跡地からだ。
ヒューゴは精神的にかなり参っているな。散り散りになって逃げ落ちたカラヤの民の行方もわからないし、まずはダックランに立ち寄って情報収集としばしの休息を取ることになった。

ジョー軍曹「ここへ戻ってくるのも久しぶりだな」

あ?お前らたしかブラス城に行く前にもここに立ち寄らなかったっけか?

ジョー軍曹「う……言われてみれば……」
ヒューゴ「しかたないさ、軍曹はアヒルなんだから。3歩あるくと忘れちまうんだ」
ジョー軍曹「鶏といっしょにするな!」
ヒューゴ「似たようなもんだろ?」

なんて言い争っている場合じゃないだろう。村の奥の方で何か揉め事が起きているみたいだぜ。
村人達に応援を請われて駆けつけると、そこにはいかにもわがままそうなお嬢とお供の男二人が何事か喚き散らしていた。

リリィ「誰がわがままそうよ!わたしのど・こ・が!わがままだっていうの!!」

どこがって……どこもかしこもじゃ…………げほげほっ。それはさておき、リリィとかいったか?どこかで聞いた名前だな。

リリィ「そうよ!わたしはリリィ・ペンドラゴン!ティント共和国の大統領令嬢よ」
そうか、ティントは都市同盟には統合されなかったんだな。大統領はグスタフか……強面の強情そうなおやじさんだったが……娘の育て方は間違えたようだな。

リリィ「なんですって!!」

頼むから耳元でいちいちわめかないでくれ。昔とある女学生に追っかけ廻された悪夢が蘇りそうになるだろうが。
しかし、ペンドラゴンとは……また大それた名前をつけたもんだ。グスタフは大統領席につくときに岩から剣でも引き抜いたのか?

カイネ「知らない方のために補足ですっ。ペンドラゴンっていうのは、かの有名なアーサー王のお名前なんですよ。え~と、貴族の小姓をやっていた少年が岩に刺さっていた剣を引き抜くことで己の出自を知り、偉大な王様になるっていう伝説ですね。この岩に刺さっていた剣が、ゲームなんかによく名前が出てくる名剣エクスカリバーなんですよ♪(注:本によっては違う説もあります)」

また、えらく要約したな。まあ、詳しく説明しても長くなるだけか。
わがまま娘、リリィの目的はどうやら炎の英雄に会うことらしい。……名前を聞かれたヒューゴがなんだか気取って挨拶してるぞ(汗)
彼女に押し切られ、一緒にリザードクランへ向かうことになった。ダックランの西にリザード達の使う高速路の中継点があるらしい。
リリィはすぐに出掛けたいようだったが、歩き続けだったヒューゴ達はへとへとだ。今日はダックランの宿で休むことにしよう。

2002/11/03 (Sun)
  

それで本当のところはどうなの?ジョウイ/ナナミ

幻水3について話せばいいのね!大丈夫このナナミちゃんにまかせて!!
リリィちゃんって幻水2の時、ネクロードの花嫁にされそうになった子でしょう?ずいぶんと大きくなったのね~。
彼女とお供の二人、それにヒューゴ君とアヒルとグリフォンで出発進行!!
うまく隠された高速路への入り口を探し当てて、目指す先はトカゲさん達の村ね!
薄暗いトンネルの中を路なりに歩いていくと、ちょっとだけ開けた場所にでたの。誰かいるみたいなんだけど…………。

リリィ「悪い人達に決まってるじゃない!だって、悪人顔してるもの!!」

たしかにあの黒服の人は悪い人っぽい感じがするけど……リリィちゃんのお供の人達だってあんまりいい人そうには見えないよ?

リリィ「そうなのよねぇ。パパももうちょっと顔のいい人をつけてくれればいいのに……」
お供達「……………………………………」

とにかく声を掛けてみようっていうヒューゴ君の提案に乗って大きな扉の前で話し込んでいる人達に近づくことにしたの。女性がひとりと男の人が3人。そのうちひとりは顔を隠してるけどヒューゴ君とそんなに歳が変わらないように見えるわ…………って、あれ?あれれれれ~?何してるの、こんなところで?

仮面の男「……………………」

どうして黙ってるの?久しぶりに会ったのに~。

セラ「お知り合いですか?」
仮面の男「………………まあ、ね。(←ナナミ相手に空気を読みとれとか、状況を見てものをいいなよ。などと告げるのは無駄だということがわかっているらしいです)」

せっかく会ったんだからお茶にしようよ、ね♪さっき作っておいた特製ケーキがあるのよ。

仮面の男「…………悪いけど忙しいんだ。セラ!(微妙に焦った口調で)」
セラ「は、はい……?」

あっ、ちょっとぉ~。…………いっちゃったわ。あいかわらず人付き合いが悪いわねえ。

ユーバー「このまま帰すというのも芸がないしな。ちょっと遊んでやろう」

ヒューゴ君達は、一人残った黒ずくめの男と戦闘に入っちゃったし…………しょうがないわね。ケーキはあとでカイネとジョウイと一緒に食べようっと。
黒服の男……ユーバーっていうのね……との対決では勝つことは勝てたんだけど、ライドオンしたヒューゴ君(とフーバー)以外はみんな気絶しちゃたの。こういうの辛くも勝利を収めたっていうのよね。とりたてて強い紋章をつけてなかったし、グリフォンもヒューゴ君も命中スキルがDだったからレベル33でも結構きつかったな。

ヒューゴ「死ぬかと思った……(涙)」

体勢を立て直して、更に進むと今度はリザードクランに戦火が上がっているのが見えたわ。ゼクゼンの人達が攻めてきたみたい……やっぱり戦争って嫌だな。

クリス「戦争が長引くことを望む者…………も確かにいるが、戦場に立つ大抵の者は平穏な世を望んでいる。しかし我等騎士団はゼクゼンの盾。祖国を守るために闘わねばならないのだ」

ジョウイもそんなこと言ってた…………故郷を護るのが自分の役目なんだって。カイネは……たぶん、あたしのために同盟軍に身を寄せてくれてたんだよね。ジョウイを置いたまま遠くへ行きたくないってあたしが思ってたから……。

クリス「それだけお前が愛されているということだ。……よかったな」

うん…………うん、そうだよね。それにカイネとジョウイは二人とも元気であたしのことを迎えに来てくれたんだもん、それが一番だよね。

ルースさんは……気の毒だったな。ルルは大切な一人息子だったのに…………。でも、ヒューゴ君がちゃんと彼女に伝えてくれて良かった。あたしだってもしそんなことになったらちゃんと話を訊かせて欲しいもん。

カイネ「ナーナーミッ!!(後ろから抱きつき)」

カイネいきなりどうしたの?

カイネ「ほら、あっち。ルシアさんとヒューゴ君が互いの無事を喜んでいるんだけどね……」

ルシア「あんたは優しい子だもんね。あんたの父親もそうだったんだよ……」

カイネ「(ひそひそ)優柔不断も甲斐性なしも優しさだって言われればそんな気がしないでもないしー。ヒューゴ君の父親ってやっぱり…………」

え、えええぇぇぇぇぇ?!!!!!うそうそうそぉ~っ!!だってジョウイ奥さんいたんだよ!なんでなんで~っ!!!?

カイネ「一夜の情けってやつなんじゃないかな?ほら、ジョウイって押しに弱いから……」
ジョウイ「二人とも推測で勝手なこと言わないでよ……(泣)」
カイネ「推測じゃなきゃいいんだ?じゃあ、その辺の真相をじっくりと語ってもらっちゃおうかな♪ナナミがケーキを焼いてくれてるみたいだしね~」
ジョウイ「………………え?」

そうね、なんだか疲れちゃったし一休みしよう?…………あ、でもヒューゴ君達はどうなったの?

カイネ「あそこでジンバさんとお話ししてる。彼にお願いされて湖の城にいくみたいだよ」

じゃあこれでヒューゴ君編第二章は終わりなんだね。カイネ、ジョウイはやく帰ろう!

ジョウイ「………………え?(汗)」

2002/11/04 (Mon)
  

今回はビネ・デル・ゼクゼからスタートです/セラウィス

クリス編の第二章に入ったね。評議員の命を受けたクリスは、ボルス・ルイスと共にブラス城へとんぼ返りすることになった。随分せわしないけど…………大丈夫?無理してない?

クリス「騎士団長が亡くなられた今、私が皆を束ねて行かねばならないのだ。弱音を吐いている暇などない」

そう…………。そういえば、僕がクリスと会うのは今回が初めてだったよね。はじめまして、セラウィス・マクドールです。ライトフェローの名はトランまで聞こえていたよ。お会いできて光栄だな。(手を取って優雅に甲にキスしてます/←さすがお貴族様)

クリス「え……あ、わ、私も一度マクドール殿とはお話してみたいと……(慌てて衣服の埃を払い)」

カイネ「二人で仲良く歓談はじめちゃいました。クリス親衛隊の皆さん、ナンパは断固阻止!なんでしょう?いいんですか、アレ?」

ルイス「その呼称はちょっと…………」
ボルス「…………いい眺めだなあ(ぼ~)」
サロメ「お相手があのトランの英雄ともなれば私達が口を挟むことなど、とてもとても……」
ロラン「あの光景に野暮な真似をするのは忍びないですね」
レオ「………………(ひたすら無言で顔を真っ赤にしてます)」
パーシバル「いくら無骨な軍人とはいえ、我々にも芸術を解する心は残っておりますよ」

カイネ「確かにあの二人が並んでいるところは、ものすご~い眼福って感じですからね~」

パーシバル「貴殿こそよろしいのですか?トランの英雄はあなたの…………」

カイネ「あのくらいでどうこう思うようじゃセラウィスさんのお側にはとてもいられませんって。なにせ街を歩けば10分おきぐらいにナンパさんからお声掛かりがくる人なんですからね(ふっ/遠い目)」

サロメ「苦労されているようですね…………心中お察しいたします。我々もクリス様に不埒な思惑を持って近づく不逞の輩を排除するために日々苦心いたしておりますゆえ」

カイネ「やっぱり…………。でも当人にそのことがバレると怒られちゃいますし、いかに気づかれずにやるかが問題なんですよねー。セラウィスさんってば、やたらと勘がよかったりしますし…………」

パーシバル「クリス様もです。よろしければ貴殿が用いられている方策というのをお聞かせ願えませんでしょうか?我らに是非ご指導ご鞭撻のほどをお願いいたします」

カイネ「あ、いいですね。僕もあなた達がどうやっているのか参考に聞かせて欲しいです。さっそく情報交換といきましょう♪」

ルイス「あのぉ……ゲームの続きはどうなったんでしょうか…………?」

2002/11/05 (Tue)
  

リザードクラン討伐の回です/ジョウイ

皆さんこんにちは……あっと、こんばんはの方がいいのかな?いや、見ている方によってはおはようございますと挨拶した方がいいのかも……。

カイネ「そんなのなんだっていいから先に進めたらジョウイ?(呆れ)」

う……わかってるよ。
ブラス城に戻る前に少しだけビュッデヒュッケ城に立ち寄ってみたんだ。そこでは城主トーマスが領地を商業の自由地にしようと奮闘していた。

トーマス「僕たちだって食べていかなければならないんです。みんな『貧乏』!!!!!が悪いんです」

クリス「そ、そうか……騎士団が了承することはできないが目を瞑ることにしよう」

勢いに押されてかクリスも影ながら協力することを申し出た。これでクリス編でも仲間集めが可能になったんだね。
再びヤザ平原を横切りブラス城へ帰還。騎士達にリザードクラン討伐の意向を告げて戦の支度を始めた。サロメが兵士達に指示して出発の準備を整える間、クリスは新しくメンバーに加えることになったレオとパーシバルを連れて鍛錬に出た。レベルは……35ぐらいになったかな?

大空洞侵攻戦はゼクゼンの力をリザード達に示す戦いだ。先の和平交渉の折の報復戦でもあるけれど……彼らを殲滅にまで追いやる必要はない。本格的な戦争ともなればゼクゼン側も大きな犠牲を払わなければならないだろうからね。入り口付近で敵の小隊をいくつか撃破すればそれで事は足りるはずだ。

総ての支度を終えたらリザードクランへ進軍を開始。
戦自体はゼクゼンが圧勝を収めたけど、カラヤ族長の言葉はクリスの心に影を落としたようだ。

……ルシア、しばらくぶりに見たけど壮健そうでよかった。あいかわらず一族のために頑張っているみたいだね。

カイネ「ジョウイってば、ヒューゴ君に『僕がパパだよ!』とか叫んで挨拶しなくていいの?」

も、もうその話はいいからっ!
戦闘が一段落ついたところで、評議会より突然の撤退命令が届いた。理由はハルモニアの地方軍がグラスランドに侵攻したためとのこと。
急遽、大空洞より兵を退き、ブラス城に戻ってみるとサロメが不穏な情報を運んできた。評議会はハルモニアと手を結ぼうとする一派とそれを阻止しようとする一派とに分かれて互いの足を引っ張り合っているみたいなんだ。
リザートクランへの侵攻はハルモニアがグラスランドへ軍を進めるための足掛かり。つまりクリス達騎士団はハルモニアの先兵として使われてしまったということになる。
逆に撤退命令の方は、ハルモニアに反発する一派が寄越したもののようだね。
これには、クリスも激怒した。騎士団はゼクゼンを護るためのものであって、評議員の権力欲を満たすための駒じゃない。このまま彼らの思惑に流され続ければ徒に兵を失うだけだろう。
評議会に一言釘を刺さなければと、闘いで疲れた身体を休める暇もなくビネ・デル・ゼクゼへ馬を走らせることにした。

……しかし、ゼクゼンの森で目眩を起こし倒れてしまったんだ。
無理を重ねていたツケが一気に吹き出したんだろうね。一旦、ブラス城に戻って休息を取った方がいいみたいだ。

2002/11/06 (Wed)
  

第二章クリス編も三回目となった/シエラ

懐かしい顔に会えると聞かされたのでの。22回目はわらわが案内することとしよう。
数日の休養を取ったことにより、クリスの体調もかなり回復したようじゃ。
しかし、目が覚めると男どもがむさい顔を並べて己を覗き込んでおった、というのはあまり気分のよいものではないの。しかも甲冑すら外してくれなんだとは……そなたらに無駄にうろつかれるよりは、気の利く侍女のひとりでもつけておいてもらったほうがよほど心が休まるというに。

それでも無粋な奴ばらは無粋な奴ばらなりに彼女の身を案じておるようじゃ。顔色の良くなったクリスにイクセの村に行こうと誘いをかけおった。倒れたのは心労によるところも大きかったようじゃからの。時には気分転換も必要であろう。

パーシバル「いまイクセの村では収穫祭の真っ最中なのですよ」

…………ふむ。こうしてみるとそなた、なかなかに美男子ではないか。身体も丈夫そうであるし、わらわが少しばかり血を所望したところで問題なさそうだのう。

パーシバル「……………………(汗)いえ、その……貧血……そう!残念ながら私は貧血体質なんです。きっと血もおいしくないと思いますよ(汗汗)」

さようか惜しいことよ。
このイクセ村はパーシバルの故郷にあたるそうじゃ。顔馴染みに挨拶回りをしてくると言う青年と別れ、クリスは一人風車小屋に向かった。風がよい具合に吹いておる。景色も申し分ない。波打つ麦の穂が夕日に映える様などはなかなかに見応えがある。

クリス「………………ふぅ……」
ナッシュ「君のような美しいお嬢さんが祭りの日に一人で溜息をついているなんて似合いませんよ」

…………なるほど、どこかで見たことのある顔じゃ。こやつにナンパなんぞという小器用な真似が出来るとは思わなんだが…………月日の流れというものはそれなりに人を成長させるようじゃ。

ナッシュ「し、シエラ、なんだってお前さんが、ここに…………っ?!(声が裏返ってます)」

カイネに面白いものが見れると教えられての。このような辺境くんだりまで出掛けてまいったのだが…………確かに大した余興であったわ。

ナッシュ「あいつ余計なことを…………っ!俺だってなあ、仕事ともなればナンパのひとつやふたつぐらい……っ!!」
クリス「仕事?(ぴくり)…………お前、なんの思惑があって私に近づいた?!(思いっきり警戒中)」
ナッシュ「あっ?!いや、その…………(滝汗)」

ほほほ…………詰めの甘いところはあいかわらずよ。

ナッシュ「…………誰の所為だ(涙)」

ほれ、失態を悔やんでいる暇はないぞ。トカゲ達が襲撃してきおったわ。

クリス「…………?!なんということだ。急いでパーシバルと合流しなければ!」
ナッシュ「まてまて!俺も行くっ。置いていかないでくれっ!!」

せっかくの美しい眺めじゃったに、火の海に呑まれてしまったか。トカゲ達もむごい真似をしおる。しかし、このような田舎に攻め入ってなんの得があるというのか…………。

カイネ「大空洞を襲撃されたお返しじゃないですか?この村はグラスランドに近いですし、警戒も薄くて他より襲いやすそうですからね~」

しかし女子供にまで手に掛ける必要があるのか?

カイネ「だって、あとで中央の人間達が駆けつけてきたときに、より無惨な爪痕が残っている方がインパクトを与えられるじゃないですか。僕達はこれだけ怒っているんだぞ~って。…………それが誉められる行動かどうかは別問題ですけどね~」
セラウィス「それにイクセの村はゼクゼンの食料庫のようだから。収穫期である今を狙い焼き払ってしまえば、ゼクゼンは冬に備えるために食料調達に奔走しなければならなくなる。戦にかまけているどころではなくなるんじゃないかな。特に今年は豊作だったから近隣国からの輸入量も抑えていただろうし」

人とは因果なものよ。何時の世になっても決して争いを止めようとはせぬ。

セラウィス「そうだね。未熟で愚かではあるけれど…………それ故に愛おしくもある…………」
カイネ「ゼクゼンの子供を火の海から助けるトカゲさんがいたり、血塗られた剣を握りしめながら平穏を夢見る騎士さん達がいたり……矛盾してますけど、僕もそういうのは嫌いじゃないですよ」

そなた達の申す通りじゃな。だからこそわらわもこうして月の一族が村に戻ることなく人の世に留まっておる。彼等の行く末がどうなるのか、もう少し眺めさせてもらおうとするかの。

2002/11/07 (Thu)
  

そろそろ明日のご飯の仕込みをしなければなりませんねえ/グレミオ

わわ、わたしが解説ですか?!どどど、どうしましょう。わたしごときにつとまるんでしょうか。もちろん精一杯やらせて頂きますけれども…………。

23回目はわたしグレミオがお送りさせて頂きます。はぁ~、緊張しますねぇ。

ええ~と前回はどこからでしたでしょうか…………そうそう。リザード達にイクセの村が襲撃された所からでしたね。混乱の渦に巻き込まれた村人達の避難誘導をしつつクリスさん達は敵の足止めに尽力致しておりました。
襲いくるシバを撃退し、風車小屋の前まで逃げ延びてきたのはいいのですが…………後がありませんねぇ。村人達を無事に護りきることが出来るんでしょうか。

風車小屋も焼け落ちてしまいましたね……心が洗われるような美しい眺めでしたのに……。

ジンバ「ここは俺に任せてくれないか?じゃじゃ馬馴らしといこう」

リザード達と一緒に攻め入ってきたカラヤ族のジンバさんがクリスさんに一騎打ちを申し込みました。ジンバさんといえば、ライトフェロー家にペンタグラムを届けるようヒューゴ君に頼んだお方です。その持ち主が身につけていたという甲冑を大切そうに磨かれてもいましたのに、何故クリスさんに闘いを挑んだりするんでしょうか…………?

はらはらしながら見守っておりますと、クリスさんがジンバさんを打ち負かすことに成功しました。…………なんとなくジンバさんが勝ちを譲ってくださったような感じがいたします。
え?『ワイアットのことを知りたければ炎の英雄を追え』とは、どういうことなのでしょうか?
ワイアットさん…………というのは、クリスさんのお父上様のお名前ですよね?

ジンバさんが負けたことに納得のいかないリザード達が武器を掲げたとき、他の六騎士の方々がイクセに駆けつけてまいりました。これより危難を逃れることはできたのですが…………ジンバさんから詳しいお話を聞くチャンスも失ってしまいましたねえ。
炎の英雄のことを調べればお父上様のことが何かわかるかも知れません。けれど、その為には騎士団を後にして旅に出る必要があります。
相談を受けたサロメさんは、たまにはご自分の思うとおりになさってはみては?とお勧めしましたが、彼女の性格からいってそのようなことは出来そうにもありません。
私を殺して公を優先する…………坊ちゃんにもそういうところがおありでした。内部の人間がいくら言葉を尽くしたところで、気を遣われていると感じるだけじゃないんでしょうか。困りましたね~。

クリスさんが眠れない夜を過ごしていると、本棚の方から何か物音が聞こえてきました。
不審に思いながら調べてみると、なんと本棚が扉のように開いたのです…………ここは隠し通路の入り口だったのですね。

ナッシュ「こんな夜遅くにうら若き女性の部屋を尋ねるのはどうかと思ったんだがな」

本当ですよ!しかも裏口からなんて。嫁入り前の娘さんに妙な噂でも立ったらどうするおつもりだったんですか!

ナッシュ「え……だから周囲に気付かれないようこっそりとだな……」

しかも、手土産ひとつ持ってこないなんて。女性の家をご訪問するときは、花束とケーキを持参するのが常識ですよ!わたしは坊ちゃんにはきちんとそうお教えしています。いい大人であるあなたが、悪いお手本を示してどうするというのですか。

ナッシュ「セラウィスと俺はそんなに歳も変わらないと…………(グレミオに睨まれ)……すいません。以後気をつけます…………」

しかたがありませんね。今回だけは大目に見ましょう。
ナッシュさんはどうやらクリスさんをお誘いに来たようです。彼の『騎士団の外からグラスランドに触れてみるのもいいんじゃないのか』という言葉に動かされ、クリスさんもお心を決められました。
甲冑を脱いだクリスさんはどこか重荷を下ろしたようなお顔をしています。勇ましいお姿も凛々しかったですけれど、やはり女性らしい装いをしている方がお似合いですよね。

秘密の通路を抜けてブラス城を後にする彼女達を、橋の上から六騎士の方々が無言でお見送り致しました。皆さんクリスさんを本当に案じていらっしゃるのですね。

ルイス「あの人が結婚しているって本当ですか…………?」
サロメ「…………………………………………」
レオ「まさか、確信がないのか?」
パーシバル「本人はそう言っていたが…………」
ロラン「口先だけのものではないことを祈りましょう」
ボルス「わ~~~~、クリス様っ!!!やっぱり俺も行きます~~~~~っ!!!!」

あああ~、そんな大声出しちゃ駄目ですよ。クリスさん達がお城を抜け出したことが気付かれてしまうではないですか~~。えいっ☆(ゴンッ!!!/←トマホークの背で)

ボルス「ぅお?!………………(ばたり)」
ルイス「…………ボルスさん白目剥いちゃってますよ(汗)どうしましょう」
サロメ「誰かあるか!ボルスを部屋に放り込んでおけ」

2002/11/09 (Sat)
  

第二章
ゲド編

この虫って昆虫の仲間に入るんでしょうか?/カイネ

ゲド編の第二章に入りました~。カレリアからのスタートです。
本国から『炎の英雄を追え』との命令を受けたゲドさんたちは、しかしまだ宿でだらだらしていました。
面倒ですもんね~。なんだか本国の神官将さんとかまで来ているみたいですし。話が大きくなってますから、そりゃあ成果を上げたら報酬はたくさん出るんでしょうけど……その分ライバルも多そうですもんね。
人間食べていけるだけ稼げれば充分で、それ以上高望みする必要はありませんって、うん。

とはいっても、このままだと確実に飢えちゃいますってところまでくると重い腰を上げざるを得ません。働かざる者食うべからずってことなんでしょうか。エンゲル係数高そうな人達が揃ってますもんね。このチーム。

エース「真面目な話、宿代が出ないぞ。どうするんだよおい?(滝汗)」
クイーン「ジョーカーがあんなに飲むから……」
ジョーカー「人のことは言えんだろうが・・・・いっそのこと踏み倒して逃げてしまうか?」

そんなことしたら二度とカレリアに帰ってこれなくなっちゃいますよ~?しょうがないので、ゲドさんは果物を買いにお出かけしました。果物屋さんが教えてくれたのは北から不穏な風が吹いてきているらしいということ。どうやらいい果物だっみたいですね。代価を払って情報通り北の町・ルビークへ向けて出発です。

アイラ「いい果物ってなに?」

ん?ん~、時節にあった売れ頃食べ頃の果物のことでしょうか?たとえば、他のチームの皆さんがグラスランドへ向けて旅だった中、ゲドさん達だけルビークへ向かいたくなるような気持ちになるものですよ。

アイラ「????」

山道へ入っていくと、前回はツインスネークがいたところに今度はロックゴーレムがいました。……堅そうですね。殴られるとかなり痛そうです。クイーンさんが気絶してしまいましたが、やはりゲドさんの雷の紋章と、ジョーカーさんの火の紋章でトドメを刺しました。

クイーン「ジョーカーの火の魔法でトドメをさされたのはあたしも一緒なんだけどねぇ?(じろり)」
ジョーカー「すまん……(汗)」

あはは~、クイーンさん回避してくれなかったら~。範囲魔法って結構不便なところがありますよね。
その後宝箱の中身を漁って、北の山道を登っていくと、不思議な光景が目の前に広がりました。山腹を削り取って造られた町並みと、屋根のかわりに大きなスズメバチの巣のようなものを乗せた建物・・・・これがルビークですね。
さっそく足を踏み入れようとしたら、またまた不法侵入者と間違われて攻撃されてしまいました。
本当に人相悪いですもんね。この人達。

それにしても……ついに虫まで出てきましたか(溜息)はっきりきっぱり可愛くないです。
黒いし、大きいし、甲殻類だし(謎)……。トカゲさんまでならまだなんとなく愛嬌があるような気がしないでもない・・・という感じだったんですけどねえ・・・・。
僕、虫って嫌いなんですよ……さりげなく画面から目を逸らして、サクっと燃やしちゃうことにしました。

フランツ「そこまで酷いこと言わなくてもいいだろう。……それは俺だってグリフォンとかに乗るほうが女の子だって寄ってきてくれるし、格好もいいだろうとは思うが……」
虫「……(怒)」

虫に跨っていたのは虫使いと呼ばれる青年フランツさん(と、その他大勢)でした。ルビークは虫使いの村だったんですね。ルビークの民はこの虫使いという特技を持っていたために、『ハルモニアに生きることを許された村』なんだそうですよ。
戦闘を終わらせても、まだ村の中に入ることを渋る彼等に業を煮やし、『消し炭に変えちゃおうかな……』とかいう考えがちらっと浮かんだところで、ハルモニアの神官将さんが間に入って取りなしてくれました。この神官将さんはカレリアにいた人とは別の方みたいです・・・・・というか、どうみてもヒューゴ君編で『悪い人達』の一味だった仮面の男さんなんですけど・・・・・。
まあ、ゲドさんはそんなことは露知らず……なので、とりあえずお礼を言って今夜は村の宿屋さんにお泊まりすることにしました。
散策はまた明日改めて行うことにしましょう。

2002/11/10 (Sun)
  

グラスランド地方にくるのも久しぶりだよな/テッド

まさか、俺まで引っ張り出されるとは思わなかったぜ。別にいいけどさあ。
都市同盟の戦争から15年、トランの解放戦争から数えると18年か。月日が経つのは早いもんだよなあ。

宿屋で一泊した翌日、小さな村を一通り巡ってみるとアイラが、以前カラヤクランの焼き討ちを予言した女を見つけた。こいつ猪突猛進型なんだな、後先考えずに突っ走っていっちまった。しかたなくゲド達が彼女の後を追うと、仮面の神官と女が密談を交わしている場面に遭遇したんだ。
この娘、セラって名前なんだな。……セラちゃん、ねぇ。(にやにや)

セラウィス「……何が言いたいのテッド」

いいや、別に~。偶然って面白いなあと思ってさ。

セラウィス「……それ以上言うと怒るからね」

悪い、拗ねるなって。謝るからさ。
話の内容はほとんど聞き取れなかったが、神官と女が親しそうなのはよくわかった。
その少し後、神官が虫使い達を集めてセフィクランの町を襲撃するよう命令を下した。これがうまくいったらルビークの者達が第二級市民として認定されるよう申請してやるなんて餌までちらつかせてやがる。ハルモニアにおける第三階級市民ってのはいわゆる奴隷だからな。一般市民と呼ばれる二級との待遇を比べると雲泥の差がある。
けど、ルビークはもともとグラスランド領だったところだ。50年前の戦争でハルモニアに占領されちまったわけだけど、同胞と闘うのはやっぱり抵抗がある。当然町の意見は真っ二つに分かれた。

イク「グラスランドの人と闘うなんて……」
フランツ「50年の月日は長すぎる!第一、俺達が立ち上がったとして、一体どれだけのグラスランド人が協力してくれると思うんだ?!」

ああ、そりゃあいないだろうな。だって、お前達だって見捨ててきたんだろう?

フランツ「……え・・・」

50年前の戦争でハルモニアの占領下となったのはルビークだけじゃなかった。俺もその時ちょっとだけここに立ち寄ったから覚えてる。
だけど今、この近辺にルビーク以外の第三階級市民の村はない。どうしてだ?

フランツ「それは・・・・・っ」

他の村は虫使いのような特技を持っていなかった。『生きることを許されなかった』んだ。そうした町村がハルモニアに滅ぼされようとしていた時、お前達は彼等に手を差し伸べてやったのか?

イク「そうね……何もしなかったわたしたちが助けを求めたところで、グラスランドの人達の心が動くはずもないわね……」
フランツ「ハルモニアの力は強大だ!ルビークだけじゃどうしようもなかったんだ」

そうか?俺はたったひとりで闘いを始めて、国を倒しちまった奴を知ってるけどな。
グラスランドの協力を取り付けることができるか……時代を動かすことが出来るかどうかはお前達次第なんじゃないか?

フランツ「誰もが英雄になれるわけじゃない。そして俺達にはハルモニアの民として生きる機会が与えられたんだ。それに乗じて何が悪い!」

まあ、より安全で確実な手ではあるな。別にそれが悪いって言ってるんじゃないぜ。ただ、階級ばっかり上がったところでルビークの民がいきなり偉くなれるわけじゃないだろうからさ。ハルモニアの者達にしてみれば、昨日まで家畜だと思っていたモノをいきなり同等として扱えっていわれるようなもんだろ……言い方は悪いけどさ。気持ちの上ではそんな感じなんだと思うぜ。

セラウィス「どちらにしても時間が掛かるということだね。でも、現状に甘んじることなく路を切り開いていこうとする彼等の姿勢は評価してもいいと思うけど」

そうだな。もしこれが成功すれば、フランツ達の代は無理でもこいつらの子か孫の代にはふつうのハルモニアの民として生活できるようになっているかもしれない。
神官将と名の付く男が約束した以上、それは口先だけのものとはならないだろう。
虫使い達もそう信じたからこそ、セフィクラン侵攻に参加することを決意したんだろうな。
だが、彼等が隊をなして出立した後、神官将は金の髪の女を連れ虫使いの祭壇と呼ばれる場所へ向かっていったんだ。
イクさんの話によれば、この祭壇は炎の英雄によってつくられたものだという。
セフィクラン侵攻で祭壇の警備が手薄になっている時を狙って出向いていくなんて・・・・怪しいな。
ここは急いで後を追った方が良さそうだ。

2002/11/11 (Mon)
  

代理で出演することになった/テオ

本来ならセラウィスが出るはずだったんだが……当人が今回に限りどうしても嫌だと言い張ってな。
普段は我が侭を言わない、聞き分けのよい子だ。なにかよほどの理由があるのだろう。
そのような事情から26回目は息子に代わり、このテオ・マクドールがお送りすることとする。

イク殿に道案内をされ、ゲド殿一行は『虫使いの祭壇』があるセナイ山へと登っていった。
だが、神官将に先んずるはずが、周囲の魔物達に手こずっている間に出遅れてしまったようだ。途中で先を進む神官将達の姿を目撃した。
これも日々の鍛錬を怠った報い。己を省みて少しは飲酒量を減らしてみてはどうだ?

グレミオ「あのぉ~、テオ様……テオ様の飲み代、まだわたしが立て替えたままなのですけれど~」

……うぉっほん。グレミオ、なんだ、その・・・・その件についてはまた後で話そうではないか。
今にも崩れそうな細い板で組まれた足場を歩き続けていくと、少しばかり開けた場所に辿り着いた。山頂が近いな。しかし足下が覚束ないところというのはどうも気持ちが落ち着かなくていかん。いやなに、決して怖いなどといっているわけではないが……。

虫使いの祭壇とおぼしき場所の入り口には、案の定障害が待ち受けておった。ん?この者は……確かデュークとかいったか?事あるごとにゲド殿と張り合おうとする輩であったな。

ゲド「急いでいるんでな。通してもらおう」

力で向かってくる相手にはやはり力で対抗するしかない。先を急いでいることでもあるし、悪いとは思ったがクイーン殿の氷の魔法で一掃させてもらうことにした。
己が信義を貫く為には、時に友とも呼べる相手とも闘わねばならぬことがある。地に倒れ伏すかつての同僚にしばしの黙祷を捧げ、屍を乗り越えて先へ進むとしよう。

デューク「勝手に殺すなっ(滝汗)俺達はまだ生きてる!!おいこらっ、訂正を入れてけって!」

祭壇の前では、仮面の神官将が何事かを調べていた。だがどうやら当てはずれだったらしい。ゲド殿達は物陰に隠れ、次の場所へ向かおうとする彼等をやり過ごそうとしたんだが……金髪の女性に気配を悟られお手合わせ願う事になってしまった。
さすがは音に聞こえしハルモニアの神官将。闘いが終わったとき、その場に立っていることができたのは雷の紋章を駆使したゲド殿だけであった。

仮面の神官「しぶといね……(すっと右手を挙げて竜巻を呼び起こし)」
ジョーカー「こ、これは風の……」

神官将が右手を掲げた途端、これまで見たこともないような凄まじい力が一行を襲った。これは紋章術か?しかし、これほどの力となるとその辺に転がっているような生半可な紋章ではあるまい。ジョーカー殿が風の……と申したな?とすると君はセラウィスのお友達か!

仮面の神官「横から口を挟まないでくれない?いま取り込み中なんだ」

これはすまなかった。いや、息子がいつも世話になっているようだな。これからも仲良くしてやってくれたまえ。

仮面の神官「…………」

おお、そうだ!ついでといってはなんだが君を見込んで頼みがある。あの子は父親のわたしが言うのもなんだが、文武に優れた素晴らしい子に育ってくれた。だが、少々おっとりしすぎているきらいがある。そこにつけ込んで妙な輩が近づいてこないとも限らんからな。息子には常々器量良しで気だてのよい嫁を迎えたいと考えておった。変な虫が付かないよう君が息子を見守ってやってはくれまいか?
仮面の神官「…………だったらもう遅いね」

何っ?!それは一体どういう事だっ!!まさか、うちの子が悪い女にでも引っかているとでもいうのか?!!
こうしてはおれんっ!ここで立ち話もなんだ。これから我が屋敷に来て詳しい話を聞かせてはくれないか。場合によっては得物を研ぎに出しておかねばならんな。
もし、君の言う相手がセラウィスに相応しくない輩なら……我が剣にかけて、なますに切り刻んでくれる!(←目が真剣)

セラ「え?あの、どちらへ行かれるんですか?その方を連れて行かれては困ります……あ、お待ちを……」

クイーン「…………行っちゃったわね」
エース「俺達完全に忘れ去らたな」
アイラ「……ソーダ飲みたいな……」
ジャック「…………」
ジョーカー「これからどうするんだ?」
ゲド「……炎の英雄を追う仕事に戻るしかあるまい。少なくともカレリアでツケにしてきた宿代ぐらいは稼がねばならんからな」

2002/11/12 (Tue)
  

第二章
トーマス編

昨日は休んでしまってごめんなさい/セラウィス

トーマス編第二章に入りました。
城の財政を立て直すために始めた『商業の自由地計画』は、ゆっくりではあるけれど少しずつ軌道に乗り始めた。トーマスは徐々に建て増しされていく店舗を眺めつつ、日誌をつける日々を送っていたんだけれど……。

評議員「おいそこの!ビュッデ・ヒュッケ城まで連れて行け!!」

イクセの村まで足を伸ばしたとき、ゼクゼの評議員に呼び止められてしまったんだ。何の用事があるのかな?

評議員「寄り道などせず、さっさと案内しろよ!」
トーマス「(快く頷いて)わかりました。こちらへどうぞ」

あれ?そっちへいくと平頭山へ行ってしまうんじゃ……。

トーマス「観光案内です。せっかくですから皆さんにこのあたりをゆっくり見ていって頂きたいと……ああ、でもやはり蟹(ダンジョンボス)のところにはいけないんですね……ゼクゼの兵士さんもいることですし、今夜は蟹鍋にしようと思っていたのに……」
評議員「うわ~、モンスターがっ!」
トーマス「大丈夫、小物ですから。たいしたお金も落としていってくれませんし……困りました。これでは日々の糧を得られません。どこかに小金を貯め込んでいる魔物がいるといいんですけど……」
セシル「トーマス様ぁ。今地図を見ていたらですね、わたしたち北の洞窟にいけるようになってるんですよ。これってこれってもしかするともしかしますよねっ!」
トーマス「いこう!今すぐに!!」
評議員「……誰か……助けてくれ……」

評議員の人が魔物の下敷きにされているけど、放っておいていいの?……って、ぜんぜん気付いてないみたいだ。そのまま、まっすぐ北の洞窟に入ってダンジョンボスに会いにいってしまった。

トーマス「……弱い、ね」
セシル「弱かったですねぇ……」

章と主人公によってボスの種類が変わるようだね。トーマス編のボスは・・・・・フィールドに出てくるのも含めて弱めに設定してあるみたいだ。レベル22のトーマスとセシル、レベル23のワタリ、それにレベル32のメルのパーティだと苦もなく倒せてしまう。
それでも、宝箱の中からめぼしいものを引き出して、意気揚々と城に帰還することになった。

評議員「……やっとついた。生きててよかった……(泣)」
トーマス「ようこそビュッデ・ヒュッケ城へ。僕がここの城主のトーマスです」
評議員「おまえかぁっ!!!!!(怒)」

……かなり怒ってるね。評議員に黙って土地を商用しようとしたことも気に入られなかったみたい。
直ちに店を畳んで元の状態に戻すよう迫られてしまった。

トーマス「でも、僕達は……」
評議員「グラスランドとゼクゼンの共有地だと!ふんっ、そんな黴の生えたような証書がなんの役に立つ!」
トーマス「だけど……」

ヒューゴ「なんだ?何の騒ぎだ?」

彼等が揉めているとき、不味いことに丁度ヒューゴ達が城を訪れていた。彼等はゼクゼン中に手配書が回っていて顔も知られている。このことが評議員につけいられる原因を作ってしまったんだ。

翌朝、目を覚ましたトーマスが見たものは、城を包囲するゼクゼン騎士の一団……といっても正規のものではなく、評議員が個人的に雇っている者達らしいけど……彼等は、ヒューゴを引き渡すまで城の出入りを一切禁止にすると通告してきた。
けれど、評議員の真の狙いはこの城の商業を潰してしまうことだからね。ヒューゴ達を引き渡したら今度はお尋ね者を匿ったという罪を負わされかねない。

マーサ「これじゃあ、商売あがったりだよ」
トーマス「どうしたらいいんでしょうか……」

シーザー「俺にいい案があるぜ」

彼等の窮地を救おうと申し出たのは、シーザーと名乗る青年と彼に付きそう妙齢の女性だった。
……久しぶりだね、アップル。

アップル「ええ、……あなたにはお変わりないようね」

すっかり大人の女性になったアップルと軍師の血筋だと告げる青年の提案した策に乗って、トーマスはヒューゴ達を城の外に出すことにした。彼等さえいなくなってしまえば、ゼクゼン騎士団が城を包囲する理由はとりあえずなくなってしまうわけだからね。
今から城の者達総出で準備に取りかからなければならない。明日は忙しい一日になりそうだな。

2002/11/13 (Wed)
  

トーマス編も佳境に入ってまいりましたわね/ジル

戦争イベントに入りましたわ。今回はわたくしジルが感想を述べさせていただきます。
城にいる者達は多少腕が立とうとも所詮は素人の集まり。ゼクゼンの軍隊には敵うべくもありません。当然、闘いは守りに徹することにいたしましたわ。
軍隊の目をこちらに引き付けている間にヒューゴさん達が脱出。併せて騎士団に評議員の不当な行為に対する告訴状を提出致しました。
評議員の命によって動いているとはいえ、騎士団は評議員の下部組織ではございませんもの。日頃の鬱憤も相俟って真剣に告訴に取り組んでくださることでしょう。
ヒューゴさん達をうまく逃がしたことによってゼクゼンの軍は一度引き上げていきましたが、これで終わったわけではありません。
一息ついたと思った矢先に、今度は正規の騎士団の方々が城を訪れました。彼等の言によれば、トーマスさんは明日正午を持って城主の任を解かれるとのこと。そして、評議長による彼の廃嫡裁判が起こされたとのことでした。
そう、トーマスさんは評議長の庶子だったのです。一緒に暮らされていたお母様が亡くなられたために、無名諸国からお父様を頼ってこのゼクゼンにいらしたのですわ。
けれど、お父様はトーマスさんのことをあまり快くは思ってらっしゃらなかったようです。こちらの城へ配属されたのはそうした経緯によるもの。
お父様に疎んじられてしまったことにトーマスさんはすっかり気落ちされてしまいました。

セシル「トーマス様。トーマス様ぁ、行っちゃ嫌ですぅ~~。わたしはトーマス様に任命された守備隊長です。トーマス様が城主だからじゃない、トーマス様がトーマス様だから御守りしたいんです~~~」

城を後にしようとするトーマスさんの心を溶かしたのは、セシルさんの必死の説得でした。
とても可愛らしい方ですわね。彼女と、城に住む皆様方と力を合わせトーマスさんも一緒に闘っていくことを決意されました。

セバスチャン「とりあえずはですね、ここは騎士の方々には一度お帰り頂いて、また改めてお話をということで……」
ジョアン「うちの城主様をどこに連れて行く気だい?」
アイク「帰ってくれないと……………………………………恨みますよ(ぽつり)」

レオ「…………………………(汗)」

きゃあ、アイクさん素敵ですわっ。わたくしうっとりしてしまいました。

アイク「…………ありがとうございます……」

パーシバル「わかりました、我々は一度ブラス城へ戻ります。……彼に恨まれると何かありそうですし(怯)」

以前の封鎖は城を訪ねてきた評議員の独断で行われたものでしたが、此度は評議会からの正式な要請をはね除けてしまったのです。ゼクゼンの正騎士団もいっしょになって城に攻め入ってくるでしょう。
さあ、いまこそ力を合わせて闘わねばなりません。あの、シーザーという青年が残してくれた秘策を手に、トーマスさん達は再び戦闘準備に取りかかりました。
今度は護ってばかりはいられません。向かってくる敵に正面から立ち向かわなければ。
……あら、以外と弱いんですのね。取り立てて被害がでることもなく、あっさりと勝ててしまいましたわ。後ほどレオさんとパーシバルさんの隊が応援に駆けつけましたが、この方々とは剣を交える暇もなく戦闘が終了してしまいました。
どうやら評議員の中に、ハルモニアと通じていた方々がいらっしゃるのが判明したようです。己がその仲間であると判明してしまえばいかなギルドの中枢を握る者とはいえ身の破滅を招きますわ。身の証を立てるためには、このような辺境の城にかまけている暇などありませんわね。
それでも、諦めきれない評議員に対し、トーマスさんがとっておきの策を明かされました。昨夜0時をもってビュッデ・ヒュッケ城をカラヤ族の族長・ルシアに売り渡したという契約書を広げて見せられたのです。0時といえばまだトーマスさんは城の主でしたから契約は有効。ましてや相手はグラスランドの族長ですもの。一方的な無効を申し立てては角が立ちますわ。
さらに、トーマスさんはカラヤ族の族長から向こう200年間この土地を借り受ける契約を結んでおられました。賃貸料は年間1ポッチ。ルシアさんに売り渡した金額も200ポッチですから……つまりはこれまでどおり城はトーマスさんの元存続し続けるということですわね。
呆然とする評議員を連れて帰る騎士団を見送り、トーマスさんは城に新しい名前を付けられました。ビュッデ・ヒュッケ城という名前は由緒あるもののようですが、人々に親しまれやすいものではありませんものね。
無事、城を守りきることができトーマスさんにも城主としての自覚が出てきたところで、この章も結びとなりました。

というところで、あなた?

ジョウイ「どうしたんだい、ジル?」

わたくしお話がありますの。あのヒューゴさんという若者についてなのですけれど……。

ジョウイ「……(汗) ジル、君まで……(脂汗)」

カイネさんやナナミさんは興味本位にお尋ねになられたのでしょうけれど、わたくしは違います。妻としての当然の義務ですもの。さあ、あちらへ参りましょう。……必ずお答えになってくださいませね。

2002/11/15 (Fri)